局じゃなくて制作会社で良かったと思った話

テレビのAD4年やってみた

テレビ局の局員     ← 高学歴エリート。給料も良い。

テレビ番組制作会社   ← 局員の下につく、下請け。待遇よくない。高卒も結構いる。

というイメージは少なからずあるし、たしかにその通り。

テレビ局の局員は早慶なんてザラにいるし、

MARCHや関関同立以上の割合のほうが多いのではないかとも思う。

対する制作会社は、私を含め無名な大学や短大、専門学校、高卒で入ってくる人も多くいる。

※日芸大だけはどこにでも一定数いるイメージ。

そしてやはり局員は給料がいいし、

特に5年目くらいまでは月給が爆上がりしていくイメージがある。

そしてボーナスもちゃんともらっている←ここ重要。

大半の制作会社は、ボーナスなんてない。

当たり前だけど残業代もない。(残業代がもらえていたら今頃私はちょっとした富豪になっていただろう!)

高学歴が絶対にいいとは私は思わないけど、日本はまだまだ学歴社会だし、ある程度勉強を頑張ってきた人のほうが教養や継続力や努力を多く培ってるというのも確かにそうだなと思う部分もあるから、社会の上にのぼっていくのは当然といえば当然なのかもしれない。

けれども、制作会社だと局よりも色んなバックグラウンドで、色んな年齢の人が同期入社する。

それこそ高卒で金髪で入社してきた18歳の女の子もいれば、20歳で映像の専門学校を出て入ってくる人もいたし、22歳で普通の大学を出て入ってきた私みたいな人もいれば、30歳で営業マンから転職してきた人もいた。

あ、27歳で「族抜けてきました!」って言って入社してきた男の子もいたな。彼はキャラ立ってたなぁ。個人的にもっと話聞きたかったけど、本当か嘘か分からないが、彼は入社3カ月目に運悪く「警察密着24時!!」の担当になり、「俺顔バレしてるんで辞めます!!」と言うと、光の速さで辞めていった。

上記は私の1期下、2期下の話。

私の同期はわりと同世代が多くて、

4大卒が12人に専門卒が3人くらいだったかな。

(半年後には半分くらいの人数になってらけど)

北は北海道(私)、南は大分、西は韓国など、

本当に色々な場所から集まった同期たちで、面白かったな。

8年経った今でも、一緒に飲みに行く同期もいる。

同期は本当に大切にしたほうがいい、と心から思う。

さて、話は逸れたが、

制作会社のほうが色んな人と出会えるというのは社内の話だけではなくて、仕事の話でもそう。

制作会社というのは良くも悪くも下請け会社だから、関わる番組が固定のテレビ局に縛られない。

私は主にTBSとテレ東を掛け持ちして、たまに日テレの番組も、という感じだった。

だいたい、みんな2つか3つ番組を掛け持ちしたりする。

「お前はTBSの〇〇番組と、テレ東の〇〇番組を担当しろ!」って感じ。

だから、TBSの局員さんと会議した翌日にテレ東の局員さんと会議したりするのだけど、それぞれの局のカラーがまるで違うから、話していてめちゃくちゃ面白い。

局員の人柄も違うし、社内全体の雰囲気も全然違う。

言ってしまえば撮影の予算とかも全然違うし、許諾の緩さも全然違う。

視聴者が感じている「テレ東はゆるい」「NHKはキッチリしてる」

などは、その局の内部の雰囲気がそのまま出ているんだなと感じた。

だから、今でも付き合いのあるディレクターとかは、

「テレ東の仕事が好き!」と言ってる人が結構多い。

やっぱりロケとかするのが楽しいらしい。

でも、作り手側が楽しんで仕事できる環境ってすごい重要だと思うんだよね。

人を楽しませるものを作るためにはまず自分も楽しまなきゃスタイル。

素晴らしい。

人それぞれの好みでどこの局がいいか、とかは全然違うと思うけど、

それを色々見られるのは制作会社ならではじゃないのかなと思っている。

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