P「俺は頭おかしいよ」 AD私「この人分かってたのか!」

テレビのAD4年やってみた

だんだんとプロデューサーとも距離が近くなり、

(毎回飲みに連れ出され・・連れて行ってくださるからそりゃあ近くもなる)

怖い存在であるのは変わりないけど、さすがにだんだん慣れてくる。

このおじさんたちは、深夜1時から打ち合わせを始めたり、

そのまま翌朝10時になったら

「あ、じゃあ俺スタジオ立ち会ってくるわ」と言い残すと

そのままテレビ局へ向かったり、

かと思ったら、

「今日のスタジオの出演者と飲みにいくから戻り3時くらいかな?それまでに台本刷っておいて」

という電話がかかってきたり、

え、この人いったいいつ寝てんの!?

って思わされる50歳前後のおっさんたちがたくさんはびこっている業界なのだ。

前々から薄々(というか、ひしひしと)感じてたけど、

やっぱこの業界のおっさんたち頭おかしいよなぁと改めて思い、

ある日の飲みの席で

〇〇Pさん、頭おかしいですよね?

本人に単刀直入に聞いてみた。(この質問もだいぶ頭おかしいけど)

なんて言われたと思いますか?

 P「おかしくないわけがないだろ」

 

即答。

そして、

P「俺は頭おかしいよ」

自己分析も終わっていらっしゃった・・・!

分かってたんですね!

↑かなり失礼

P「世の中の一般的な大人たちは、仕事の業績のことや会社運営のこと、家族のこととかを    考えている間に、俺たちは「どうすれば他人を笑わせられるか」をひたすら考えているんだぞ。毎日「あ、これネタになる」とか考えて生きてるんだから、頭おかしくないわけないだろ!」

すんませんでした、なんかもう、通り越してかっこいいです。

P「だからこの業界の離婚率が高いのは仕方ないんだよ。家庭が疎かになる。俺も離婚した。娘にも会わせてもらえない。」

いや、そこは知りませんよ。本人のせいっすよ、それは。

そう、もはやこの人たちは、真の職人なんだと思いました。

そして、何かに一生懸命になれる大人は、素直にかっこいいと感じました。

・・そして、頭のおかしい人の集まりであるということは、ここで確証されたのでした。

ちなみにこのプロデューサーは、奥さんに探偵をつけられ、局アナと浮気していたのがバレたらしい。

P「叩きつけられた写真がな、よく撮れてるんだよ。俺と浮気相手が2人で歩いてて、背景のネオン街が良い感じにボケてて、2人によくフォーカスが合わさってて、ドラマのワンシーンみたいでよ。」

いや、そこじゃないでしょ。

P「俺思わず、『おお、いいアングルだな!』って言っちゃったんだよな。そしたら嫁に殴られたんだよ。酷いよな。」

おめぇがひでぇよ!!

・・・なんて、ここまで激しくはツッコめなかったけど、

ほんと、面白い人たちが集まってる世界だよね。

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