おっさんがおっさんに理不尽に怒られていて  「あ、テレビ業界無理かも」って思った話

テレビのAD4年やってみた

プロデューサーとディレクターの違いは?

よく、

プロデューサーとディレクターってどっちが偉いの?

何が違うの?

とか聞かれることがあるんだけど、

簡単に言うと

プロデューサーが予算管理とか最終的な決定権を色々持っていて(まぁ一番偉い人かな?)

ディレクターは実際に現場で映像を作ってる人ってイメージかな?(撮影したり編集したり)。

だからこそ、ディレクターが繋いだ映像はプロデューサーに見せて(これをプレビューという)、「これでいいですかね?」とお伺いを立てないといけないんだけど、まぁこのプレビューが荒れるわけですよ。30分程度の番組でも罵声が飛び交い5時間以上プレビューが続くこともザラにある。

てかもう、だいたい40~50歳前後のおっさんたちなのに、夜中に5時間も連続で声を荒げ続けてるのは本当に恐れ入る。どこからそのエネルギー湧いてくるの?化け物なの?ってずっと思ってた。

化け物なのかな?

おっさんがおっさんに理不尽に怒られる

そんなこんなで、私がADになって最初に立ち会ったプレビューで、

「お前!こんな面白くないもん繋いでくんなよ!どう考えてもこのシーンはいらないだろ!!」って物凄い勢いでディレクターがプロデューサーに怒られていて、「直してこい!!また明日プレビューするからな!」ってPが出ていき、終了。

当時51歳のPと43歳くらいのDだったけど、ディレクターが結構落ち込んでて、徹夜で、訂正しろと言われたシーンをカットして、また翌日のプレビューに持っていった。

そしたら、プロデューサーがめちゃくちゃぶちギレて、なんでキレたかというと、

「お前は俺がカットしろっていったらカットすんのか!?お前には「ここは絶対視聴者に見せたいんだ!!」って意思はないのか!?言われたまま切りやがって!ディレクターとしてのプライドはないのか!!」って。

えええええええええー!!?

嘘だろ!理不尽すぎだろ!

まじか!テレビ業界てこんななんだ!

自分は無理かもしれない!

って、最初に思った瞬間だったよね。

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