テレビ番組制作会社に入社すると、
いいなぁ~芸能人に会えるんでしょ!?
誰かに会いたくてその業界入ったの?
って言われたりする。
実際、一部だがジャニオタだからジャニーズに会いたいという理由でテレビ業界にいる人はそこの現場でも一定数はいた。(私の周囲は女性APに多い傾向にある)
逆に男の人で「〇〇のファンでテレビ業界に入りました!」というのはあまり会ったことない。
私の同期だった韓国人のADの女の子も、
嵐が好きでわざわざ韓国から日本に留学して、
そのままテレビ番組の制作会社に入ったと言っていました。
日本語の勉強もほとんど「嵐にしやがれ」などの、彼らが出演している番組で覚えたそうな。
そこまで学習意欲が湧くのは純粋に尊敬します。
彼女らは運よく自分の好きなジャニーズメンバーと仕事ができたときは、
ひっそりと喜んでたな。
かくいう私はというと、
実は芸能人がほとんど分からなかった。
なぜなら
アニヲタだったから。
はい、単純明快。
2次元にしか興味がなかったんだよね。
ジャニーズはなんとなく誰がどのグループか分かるのは嵐までだし、
当時のAKBも、前田さんと板野さんくらいしか識別できなかった。
↑「さすがにやべーぞ」と同期に言われた。
局内で物を運んで歩いてるときにイケメンを発見したから、
隣にいた女の先輩に「先輩、前方にイケメンが歩いてます」
って報告(?)をしたら、
「いや、あれイケメンてか滝沢秀明さんだろ!イケメンに決まってるだろ!」
とツッコミを受け、
はたまたあるときには優しくダンディなイケメンおじさまが
私が通るまで軽くドアを開けててくれたので、
「あ、すんません。あざます~」
って通ったら、
それを見ていた先輩に、後から
「北大路欣也さんにドア開けさせるなよ!」
と注意され、
はたまたあるときには社内で会議をしており、
「バラエティのスタジオで、ひな壇に誰を呼ぶか」で、
PやDが呼びたい候補の芸能人の名前をバンバン出してくるのだが
私は聞いたこともない名前ばっかりで、
名前の切れ目も分からないから、
「森泉!」
とPが言ったのを
「森さん」
「泉さん」
とセパレートして板書し、
「博多華丸大吉!」
とDが言ったのを
「博多さん」
「花丸さん」
「大吉さん」
と板書した。
案の定「少しは調べろ!!」と怒られた。
最初は片手でホワイトボードマーカー、
片手はスマホでググりながら漢字とか調べて書いていたのだけど、みんなどんどん案を出すので速すぎて追いつけなくなったんだもの。仕方ないじゃんね。(くそ人間でごめんなさい)
初めてスマホで親指がつりかけたし。自分がんばった。
今思うととても有名な方々ばかりで、大変失礼な話なのだけど、無知で愚かな糞アニヲタだったので許してください。
そんなこんなで少しは勉強した私だけど、後にも先にも一番テンションが上がったのは、入社して初のMA(Multi Audio:ナレーションや効果音などを入れる)で、池田秀一さんとお仕事させていただいたとき。
「シャア!」
「赤井秀一!」
「彩雲国物語の秀麗のお父さん!」
「うたわれるものの羽生えた人!(人!?)」
「うえきの法則の・・名前忘れたけど腹黒そうな人!」
とか、色々頭の中を駆け巡った。
いい声最高。
いい声最高。
いい声最高。(大事だから3回言った)
・・・んで、結局何が言いたかったかというと、
結局好きなものは大人になっても変わらない、というのと、少しは自分の業界の知識はつけて入ったほうがいいよ、という話でした。
ああ~それにしてもいい声だった。好き。(まだ言う)
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