前の記事でも少し記載したが、
自衛隊は組織の中ですべてを解決できるようになっている。
自衛隊の中に
「警察みたいな人」
「医者みたいな人」
「料理人みたいな人」
「運転手みたいな人」
「カメラマンみたいな人」
「機器を調整する人」
「戦闘に備える人」
「パイロット」
のような感じで、50くらいの職種に分かれている。
みなんさんの知っている
「音楽隊」も
職種の中のひとつだ。
その中でまず、
自分がどの職種になりたいか、
なれるのかを知る必要が出てくる。
後者の「なれるのか」に関して、
これは適正テストの結果と、
その年度に「職の要求」があるのかどうかで決まります。
まず、適正テストは、
先にも書いたように、
「クレペリン検査」とか、
数字をひたすた横に足していくやつとか、
心理テストみたなやつとかを
大量にやらされる。
そう、ほんとに、もう見たくもなくなるくらい、大量に。
自衛隊の適正テストは信ぴょう性があるという評判が高く、
自分のなりたい職業に適正が出なくて悲しんでいる人が
適正が出た職業に嫌々就いたけど、
結果的に楽しく仕事ができている、
なんて話を先輩たちから散々聞かされた。(今思うと辞めさせないための方便かも)
たしかに、実際にそういう隊員もいるだろうが、
これだけは言える、
自分のなりたい職種になったほうがモチベーションが高いし
頑張ろうという気持ちになる。
結果的に全くやりたくもない職種に就いた
私の同期たちはみんな、
片っ端から辞めてるか、
もしくマーク(職種)変えをしている。
マーク替えとは職種を途中で変えること。
そしてマーク替えは容易にできることではないため、
オススメできない。
職の要求に関しては
その年度の「求人情報」みたいな感じ。
当たり前だが、人員が多く必要な職種は毎年募集がかかるが、
少人数の職種や長く続けてる人が多い職種なんかは
年度によっては枠がゼロ、という可能性が出てくる。
私の年度も、
私が第一希望で出していた
「情報」や
第4希望で出していた
「気象海洋」は
募集ゼロだった。
こればかりは運だと思うし、どうしようもない。
適正検査の結果に関しても、
結果に×がついて戻ってきた職種に関しては
もう覆すことはできない。
しかし、
「職の枠もある」「適正もある」
この場合は、その職種の枠を勝ち取れるかどうかというのは
教育隊の最中の自分のテストの点数の良し悪しと、
運動の成績と、
同じ職種を希望してる人たちの人数と、
分隊長などの裁量や判断にかかっている。←これが一番でかい。
そこだけは、
どうにかすればどうにかなる部分だと思うから、
本当にこれから入隊のみなさんには頑張ってもらいたい。
結果的に私が就いたのは、
第8希望で出していた職種だった。
私は砕氷艦しらせに乗りたいという希望をこの頃から出していたにも関わらず、
しらせに乗れない職種になってしまったことを
悔しく思っている。(まぁ今となれば自分の職種もいい勉強になったとは思うけど、過去に戻れるばたぶんならならないと思う。)
あの頃、もっと希望を伝えていれば・・
もっとやっていれば・・
というのは後悔先に立たず。
これから入隊されるみなさんは、
そんなことにならないよう頑張ってください。
「こいつ面倒くさい」と思われるほど
分隊長や分隊士に直訴していいと思う。
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