姑以上にイビられる甲板掃除

海上自衛官4年やってみた

「甲板掃除」


海自では陸上にある隊舎でも、掃除のことを甲板掃除呼ぶ。艦に見立ててそう呼んでいるらしい。


私の分隊の甲板班長は、それはそれは怖い人だったから、まるで姑(いやたぶん姑が可愛く思えるんじゃないかというくらい怖い。結婚したことないから知らんけど)のように部屋の隅々までほこりを確認し、「楽しんでますよね!?」というくらい甲板掃除のやり直しを食らわされる。


極めつけは、ある日の甲板掃除。


甲板班長「ほんとにこの部屋はきれいなのかな?」
私たち 「「はい!きれいです!」」

甲板班長「ふむ、じゃあ確認しようか」
そう言って、次に甲板班長がとった行動は・・・


ほふく前進。


そう、私たちのベッドの下を、ほふく前進し始めたのだ。


私たち「「嘘だろ・・・(心の声)」」


一通り私たちの部屋のベッド下をほふく前進し終えた甲板班長が立ち上がり、自分の作業服(濃い青なので白っぽいほこりはよく目立つ)を見て、


甲板班長「ふむ、これは何かな?」
私たち「「・・・はい、ほこりです!」」

なんだこのやりとり。

てかそんなほふく前進してもほこりが一切つかない部屋って存在するのか・・・?
そんなこと言えるはずもなく、その日も自由時間まで使い甲板掃除のやり直し。
私は自衛隊に入り、一生分の掃除をした気がする。

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